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お知らせ♪>  『彩愛さんが退室しました。さよならなんて言ってあげないんだからっ!  (16時55分16秒 - 2017年10月16日 / d3dc3e9bf.oct-net.ne.jp)

彩愛 > 他に誰もいないくらい教室の中に、無情なほど静かな榊の声が落ちた  

彩愛 > 「美月は春子にこう言い放った。『私はもう関わらない。 何も変わらない。ずっとこのまま変わらない。春ちゃんが私にしたことも変わらない・・・春ちゃんを見るみんなの目も変わらない』 」  

彩愛 > 」  もうその先は聞かなくてもわかる。ずっと堪えてきた思いがあって当然だ。 春子のことを消化するうち、歯の字l帆は一時期の自分がいかに卑屈であったかに気付いたはずだ。もう二度と春子には関わらない。美月はそう思っていたはずだった  

彩愛 > 「美月の中ですべてが一瞬停止した。 自分の吐き癖のこと、今さっき自分が食べ物を吐いたこと、教室で孤立していた時期のこと、被害妄想に取りつかれた春子に自分がどな目に遭わされたか。 もう完全に終わったことを春子は再び掘り起こしてきた。そしてそれどころかまた仲良くしたいと申し出ている  

彩愛 > 鷹野は無言のまま榊の話を聞いていた。 背筋に冷たいものが滑り落ちる。 息を飲んで続きを待つ。 促す気もなかった。   榊は淡々と続ける  

彩愛 > それだけじゃない、美月は美月は吐いた。 青ざめた顔で、手紙のことを相談しようとお前を探してた・・その途中で春子と鉢合わせたんだ」  

彩愛 > 「・・・さっきったとおり手紙には春子からの謝罪とやり直したいというと申し出が書いてあった。 もし自分のことを許してくれるのであれば、六時に屋上に来てほしい。話し合いたい、と。 美月は行かなかった。  

彩愛 > 「答えろ、榊。 あの日美月は春子さんに何をしたんだ」  

彩愛 > 鷹野は語気を強くした  

彩愛 > 「美月は、春子さんに何をした? ここでの美月の姿、あれが美月の理想だっていうのか? 春子さんへの攻撃性を全く持たない美月。そんなのがアイツの理想?」  

彩愛 > 実際の美月はそうじゃない。もう春子のことはほとんど口にしない、完全に無視して完全にわりっていた。 嫌ってたと言っていい」  

彩愛 > 春子を攻撃して自殺へと追い込んでしまったことへの後悔、それがここでのアイツの姿だ。  

彩愛 > 「そう。よく解らないが、あれは多分アイツの弱さだけを前面に押し出してる姿なんだろうな。ここはhostの願いが全てにおいて優先して具現化される世界だ。  

彩愛 > 「美月は、本当だったら春子さんに対する非難もきちんと持ってるはずだと、それは思った。 確かにあの美月は春子さんに対する攻撃性が皆無すぎていた。 あれじゃあ一番ひどかった時期のままだ。本当の美月はひどい時期を抜けて、充分春子さんを嫌ってた」  

彩愛 > 「弱すぎる、とは確かに思った」  ポツリと鷹野は言った。    

彩愛 > 暫くの間、鷹野から言葉が出てこなかった。ゆっくりと最後に会った彼女のことを思いだす。保健室のベッドの上で横たわり、泣きながら首を振る美月。あれも確かに彼女の一部ではある。 しかし・・・・。  

彩愛 > 「どうって、言葉通りの意味だ。 ずっと見てたけど、ここの美月はあまりに弱い。 お前の知ってる美月はあそこまで弱く自分を責めてる人間だったか? 長い付き合いなんだ、よく考えててみろ」  

彩愛 > 「ここの美月、アイツは本物の美月だと思うか?」   「・・・どういう意味だ?」  

彩愛 > 榊はそこでふっと遠い目をした。 ここにきて、始めてみせる顔つきだった。 榊は宙を見上げ、鷹野に問いかけた。